こちらはInferno。エアストたちから離れたところで今もソファの上に乗ってくつろいでる。
・・・・・・何て言うかポルターガイストの使い方を著しく間違えてる。
FER「暇になってきた…。」
ボ〜っとエアストたちを見ていたFERだが、暇だったので他の方向を見ると、恐ろしい光景を目にした。
何かの衝撃波によって、何人もの人が宙を舞っているのだ。
FER「・・・・・・何アレ。」
Infernoは呆然としていると、また衝撃波が起こる。すると数人がまた宙を舞う。
そして、さらにもう一回。またも数人が宙を舞った。そこでInfernoはあることに気づいた。
FER「ああ、あれエアスト君たちに近づいてきてる。」
そう、その衝撃波は、起こるたびにエアストたちの元へと近づいているのだ。
もはやこれは確実に狙っているに違いない。しかし、その瞬間その衝撃波の連打はふと止まった。
FER「・・・どうしたんだ?」
まったく変化が無い。一体何が起こったのかと、じっと最後に衝撃波が起きた場所を見ているFER。
すると、いきなりFERの前を何かがさえぎる。
FER「・・・・・・あ。」
それは、ゆうこリンの姿であった。そして、そのゆうこリンはFERをターゲットに
ダンクシュートを決めようとしている。その姿が動き、ダンクシュートを決めると、
Infernoは何者にも気づかれる間もなく一瞬で地面に・・・・・・。
FER「危な・・・・・・。」
ゆう「防がれちゃったか・・・・・・。」
落ちることはなかった。手前でInfernoがテーブルの片割れを使って、
ダンクシュートを受け止めたのだ。
FER「・・・・・何で?」
空中で静止する二人、その中でInfernoが質問する。
ゆう「ただ、暇だったみたいだから、暇つぶしの相手をしようと思った訳よ。」
FER「いや、別にいらないから・・・・・・。」
バスケットボールをテーブルで抑え続けるInferno。
しかし、その均衡はふと崩される。ゆうこリンが地面に降りたのだ。
ゆう「じゃあ本音を。後で邪魔になりそうだから。
どうせこの騒動が終わったら攻撃しに行くつもりでしょ?」
FER「まあね・・・・・・だから、こっちも本気で行くよ!」
何かシリアスっぽい雰囲気を持って二人は激突した。作者が泣くぞ。オイ。
FER「でいや!!!」
全ての家具をゆうこリンに向かって一斉に放つ。
家具ってところがまだコメディ感を微妙に残していて泣けてくる。
普通に石とかで攻撃しろよ。
ゆう「無駄!」
ゆうこリンはその家具をドリブルしながら一つ、二つとかわしていく。
そして、全部避けたかと思うと、もう一度ダンクシュートを決めるためにジャンプした。
FER「・・・いいの?」
ふと、一言Infernoが漏らす。すると、ゆうこリンの周りに家具が集まる。
360度、完全に逃げ場は無い。
ゆう「しまっ・・・・・・。」
FER「じゃ。」
そしてその家具は一斉に放たれ、ゆうこリンを包んだ。
FER「・・・・・・よし、シリアス終わり。」
何気に気を使ってくれたらしい。Infernoはまたエアストたちの方向に向き直って、
地面に突き落とされた。
FER「な、何で?」
何とか家具のベッドを着地点に移動させ、着地してInfernoは言った。
目の前にいるゆうこリンに向かって。
ゆう「残念。タンスなんてもの使ったのが間違いだったのよ。」
FER「タンス?・・・・・あ!」
Infernoがタンスを見ると、大きな穴が空いている。
そう、ゆうこリンはこのタンスに穴を空けて難を逃れたのである。
ゆう「それを使わなければ勝ってたのに・・・。」
FER「でも、まだ負けちゃいないよ。」
再び家具を浮かせるInferno。しかし、それを見てゆうこリンは言った。
ゆう「バスケってのはシュートをたくさんゴールに入れると勝つスポーツなのは知ってるよね?」
FER「・・・・・・?」
ゆう「だからこそ、バスケでは絶対に入るようなシュートを撃つことが必要なわけ。」
いい音がInfernoの頭で鳴り響く。
ゆう「このくらいのシュート、楽勝よ。」
Infernoが気絶したところで説明。まず、ゆうこリンはタンスの中に入って、難を逃れた。
その後、Infernoにダンクシュートを決めると、戻ってきたボールを空高くに飛ばした、
そして、戻ってきたボールはInfernoの頭部に当たったのだ。説明終了。
ゆう「さてと・・・・・・。」
辺りを見回すゆうこリン。そして、ソファを見つけると、そこに座り、騒動をじっと見ていた。
そしてここはエアストサイド放送席。
月闇「ふ・・・・・・ごめ・・・・・・頭脳派だから・・・・・・。」
パタリと倒れる月闇。何もしてなかった気がするんだが。ああ、貧血か。
エア「くっ、やはり駄目か。ほら、栄養ドリンク飲んで復活しろ。」
そう言って月闇の腕に注射器を突き刺す。
ネス「ちょっとストップ。」
エア「ん?」
注射器の中身を注入しながらエアストは反応する。
ネス「それ・・・・・安全?」
エア「・・・・・よし、投与完了。」
ネス「いや、答えようよ。」
月闇「う、う〜ん。」
起き上がる月闇。
ネス「だ、大丈夫!?月闇君!」
月闇「大丈夫だぜベイベー★」
・・・・・・実験失敗。
あとがき コメディ小説だよ?うん。ギャグの部分少ないけど。