場面はさっきの場面。まあ要するにJOKERと紫電が対峙しているところだ。
紫電「さて、さっさと倒させてもらうよ。」
弓を構え矢を放つ姿勢を見せる紫電。
紫電「君の攻略法、それは目を離さないことだ。君が話してこなければ、勝てたのにね。」
紫電はニヤリと笑った。
J「・・・・・あの、突っ込む場面ですか?」
冷や汗を垂らすJOKER。
紫電「まあ、取りあえず喰らえ!」
矢を放つ。しかしJOKERにはその矢は当たらない。
さらに放つ。それも全て当たらない。まさに卓球部ならではの反射力、という事だろうか。
紫電「・・・・・。」
愕然としてる紫電。うん、何か分かる気がする。
J「・・・・・えっと、それじゃあさよなら。」
落ちているラケットを拾ってすぐさま逃げるJOKERだった。こんなんだから目立たないんだ。
J「いや、関係ないでしょ?」
紫電「まだだあ!!!」
またも矢を放つ紫電。今度は連射する。しかし、それさえもJOKERには当たらない。
・・・・・本当に意外である。普通すぎて目立たないのがJOKERジャナイノカ。
と、声は何と紫電の背後から聞こえていた。
紫電「いつの間にそこに!?」
J「いつの間にも何も最初から居たから!!!!!」
紫電「・・・・・・。」
・・・・・・。
J「何でそこまで驚くの!?」
さっきまで居た者が幻影だったってのは誰でも驚くと思うぞ。
J「幻影!?じゃあさっきから的外れの方向に矢を打ってたのって其の所為!?」
紫電「君の影薄はもはやどの領域に至ってるんですか。」
J「知らないですよ。」
紫電「・・・・・と、取りあえず今度こそ本体だ!喰らえ!!!」
矢を連射する紫電。しかし、それは当たらない。まるで影を通り抜けたかのように。
紫電「な、何でだ!?」
J「あのさ・・・・・完全にわざとやってない?」
この後も挑戦すること10分。まったく当たらない状況が続いてた。
紫電「う・・・・・うう・・・・・。」
J「・・・・・あのさ、むしろこっちが惨めなんだけど。」
紫電「この・・・・・。」
J「へ?」
いいかみんな。紫電は遠いところへと旅立ったんだ!きっと!
まあ、そんな冗談はともかく。紫電は気絶していた。そして、それを見下ろすはJOKER。
其の目には何も映っていないようであったが、いきなりハッと理性を取り戻して下を見る。
何も言えない。
さて、抽選じゃなくて中心部分。エアストが死んでいた。以上。
月闇「今度は君に使うときだね。エアスト君。」
復讐と言わんばかりにエアストの腕に注射器を突き刺す。
「「「「・・・・・・・・・・。」」」」
月闇のときと違って薄情だねアンタら。
ジョン「だって、絶対に死ななそうだし。」
ネス「自業自得だし。」
さいず「ってか少しの間変な状態になるだけなら別にいいんじゃない?その方が戦ってくれそうだし。」
司馬「え?これ安全な薬じゃないの?」
司馬だけまともに知らなかったらしい。まあさっきまで気絶してたから分かるけど。
そんなことを話しているうちにエアストが起き上がる。
エア「・・・・・。」
ネス「調子はどう?」
月闇「分からないね。何も喋らないから。」
さいず「おーい、エアスト君?」
エア「・・・・・ん?」
ジョン「あ、反応した。」
司馬「大丈夫かい?」
エア「ああ、一応・・・・・いや、無事じゃないかもしれない。」
月闇「どんな副作用?」
エア「・・・・・何か急速に身体が縮んでる。」
月闇「いやいや〜、新薬注入してました、みたいな。まあ大丈夫さっ。」
エア「と言うか、見た目は子供、から逆方向に進んでいる。」
全員がエアストを見る。もはやその見た目は老人に近くなっていた。
ジョン「待て、老化で身体縮んで行ってるのかコレは。」
エア「そうなるな。」
ネス「もの凄い違和感あるよこれ。」
月闇「はいはい来ました若返り薬〜。」
さいず「・・・・・ああ、実験道具にされて来てるよ。」
またも注入。
エア「ごふっ。」
エアストの寿命は近いかもしれない。
あとがき これだ・・・・・このノリで突っ走る感じが氷学なんだ!とか再確認してました。